『サイバーパンク2077(Cyberpunk 2077)』スペシャルシューティングレポート②
「タイガークロウズ」&「モックス」のスタイリング

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話題作『サイバーパンク2077(Cyberpunk 2077)』とのコラボレーション記念!
SuperGroupiesではスタイリスト・高橋 毅さんをクリエイティブディレクターにお迎えし、
スペシャルシューティングを実施!

後半のブログページでは、
「タイガークロウズ」&「モックス」のスタイリングについて徹底レポート!

INDEX

撮影の様子やインタビューを動画で!

スタイリングをご担当いただいた高橋 毅さん、特殊メイク&造形をご担当いただいた快歩さんにお話を伺ったインタビューの様子はぜひ動画でも御覧ください!
当日のスタジオ撮影の様子や、写真では伝えきれない武器の重さやデティールも感じていただけます。

「本物感を出したかった」チームを選ばれた理由

『サイバーパンク2077』の舞台であるナイトシティには、数々の凶悪なギャングたちがはびこる…。高橋さんに「タイガークロウズ」と「モックス」の2チームに所属する、オリジナルキャラクターのデザインをご依頼。人物のデザインからスタイリングをスタート!

── 数あるギャングのチームの中から、「タイガークロウズ」と「モックス」の2チームを選ばれた理由をお聞かせください。

高橋さん「『タイガークロウズ』は日本人クルーが多いギャング。例えばこういう企画が世界各国でもあるとするならば、日本は日本でちゃんと本物感をたくさん要素として入れたことをしたかったのでタイガークロウズを選びました。
『モックス』に関しても、スタイリングしがいがあるなという感じで選びましたね。主人公たちが結構露出が少ないことと、普通のカジュアルな感じのイメージだったので、そことは差をつけた2チームにしました。」

「本物感を出したかった」チームを選ばれた理由

公開されている情報でも、「タイガークロウズ」が勢力を誇るエリアには漢字を使用したネオンサインや、刀のような武器、「ジャパンタウン」といったワードも確認することができます。

また「モックス」は女性たちが拳を上げて始まったチーム。ナイトシティに存在するギャングたちの中でも目を引く存在。高橋さんが描かれたデザイン画を初めて拝見したとき、「どう仕上がってくるんだろう」とSuperGroupiesスタッフたちの中でも話題になりました。

「タイガークロウズ」「モックス」、それぞれのクリエイティブについて詳しく見ていきましょう!

“絶妙な趣味の悪さ”「タイガークロウズ」のスタイリング

絵としてのわかりさすさも意識したデザイン

── デザインのコンセプトやインスピレーションを受けたものについてお聞かせいただけますか?

高橋さん「『タイガークロウズ』に関してはオリジナルでキャラクターを作って欲しいとのことで、僕がデザインさせていただきました。和のテイストが入ったアウトロー集団のような感じなので、そういったイメージで作り上げました。
色々資料は見ていて…例えば暴走族の資料だとか、AKIRAだとか…湘南爆走族とかビーバップハイスクールとかみたいなものとか。今の物というよりもちょっと昔の漫画などの方が、絵として分かりやすいのかなと思って。そういうところを参考にさせていただいた感じですね。」

絵としてのわかりさすさも意識したデザイン

フィクションの中に説得力を

── 「タイガークロウズ」の衣装や造形物のこだわりポイントをお聞かせください。

高橋さん「まずは特攻服。九州の方って結構成人式とか暴走族の人とかもいまだに居るらしく、岡山県に特攻服の専門業者があって、その方たちは、そこでつくった特攻服を着ていると聞いたので、そこにオーダーをして作ってもらったんですね。生地も本当にそういう方たちが着ているやつのサイズを、今回のプロジェクトのためにちょっと変えて作ってもらったり。文字やロゴマークも全部刺繍でやってもらったりだとか。」

フィクションの中に説得力を

どっしりとした重みのあるホワイトの特攻服。背面には「タイガークロウズ」のシンボルが大きく、太ももなどには詩も大きく刺繍が施されています。首後ろの「日本男児」の文字や、袖口のボタンなど、非常に「らしい」仕上がり。絶妙なリアル感が衣装に説得力をもたらしています。

また、肩についている防具のようなパーツ、特徴的なお面についても、

高橋さん「パーツとかに関しては、あのちょっと近未来感みたいなところであえて服じゃない感じで、近未来感と日本の伝統のものをミックスするようなイメージ。日本の古来からあるお面に牙のところをちょっとアレンジして付け加えたりとか、日の丸をちょっとモチーフにしてあったりしています。」

快歩さん「『タイガークロウズ』のマスクは、上部の緑のアクリル部分を光らせたいと思った。ライトが一つあるだけで、サイバー感が全然違う。小さなライトを見つけて…接地面がすごく小さくて…結構大変でした。何回かやり直しましたね。」

フィクションの中に説得力を

日本古来の芸能に通ずる白塗りや面を大胆にアレンジ。鮮やかなグリーンのベースや、外に大きく反りだす金色の牙はどこかモンスターのような印象を受けました。そこにアクリルやライトなど無機質な物質を組み合わせ「タイガークロウズ」に所属するギャングの姿を表現しています。「『サイバーパンク2077』なので近未来だし、近未来感はアクリルとかをミックスするといいのかなって。」と高橋さん。

高橋さん「靴のところは、柔道着や剣道着など、道着に使われる素材をあえて切りっぱなしで作ったりする事で、雰囲気を出したり。海外の人が見て『これは何だ?』と言われた時にも、日本の古来からあるものやモチーフでルーツを感じてもらえるようにしています。」

フィクションの中に説得力を

「タイガークロウズ」の衣装に合わせて用意された靴は地下足袋。こはぜの多い長いタイプをベースに、切りっぱなしの生地をいくつも合わせています。足元にも日本を感じさせる要素をしっかり取り入れたスタイリングとなっていました。

一番苦労したのは、モデル探し

── 色々と作っていく上で難しかったと思うのですが、一番苦労した、大変だった部分はどちらでしょうか?

高橋さん「苦労…苦労は…してないかもしれないですね。各ジャンルのプロフェッショナルにお願いして作ってもらっているので、本当に安心したディレクションができています。
まあでも…苦労した点と言ったら、このタイガークロウズのモデル選びが一番苦労したところですかね。ここが一番本当に肝だとは思っていたので。」

「すごくいいモデルさんが見つかってちょっとほっとしてます。」と満足げな高橋さん。全身に施された鮮やかな入れ墨は、モデルさんご自身の物。和彫りを専門とする方が仕上げたものとあって、迫力がすごい…!

金色に輝く刀

金色に輝く刀
── こちらの刀も一から?

高橋さん「シルバーの模造刀を用意して、板金塗装とかをやっているような業者さんにお願いして刀身だけメッキ加工をやってもらってから、快歩さんにグリップの部分を作っていただいて、ドッキングさせています。」

快歩さん「画像データを元に、グリップの部分をCGで作成しています。模様や文字のプリントなどもデータを作成しました。切削して全く同じ物を作っています。」

金色に輝く刀

高橋さんが取材の際、「これすごくないですか?」と嬉しそうに見せてくださったことが印象的でした。銀色の刀身のイメージが強かったのですが、刀身の刃文まで再現された加工や、実際に握ることを想定されたグリップの滑り止めのような仕様など、こんな刀もあるのかも…!と思わされる仕上がり。

あえて衣装らしく、「モックス」のスタイリング

服としての完成度の高さも追求した主人公・Vのジャケットや、特攻服などならではのアイテムがリアルな「タイガークロウズ」の衣装と比べ、フィクションらしさが強く感じられる「モックス」のスタイリング。コーンスパイクがびっしりと並んだアームカバーや、ファー素材が印象的なベストもよく見ると帯状の布をかご編みのように組み合わせた素材でできています。

あえて衣装らしく、「モックス」のスタイリング

ビジュアルが並んだときのバランスも意識

── 「モックス」の衣装や造形物でこだわりのポイントはございますか?

高橋さん「『モックス』に関しては…実在しないような人物像というか、ゲームの中にこういう人がいても違和感がないような感じっていうのをイメージしています。
例えばパンツがラバーでできていたり、腕のパーツだったりとか。『モックス』に関しては衣装な感じっていう作り方とか、表現の仕方を変えて。この4人のキャラクターを自分なりの設定をして作りました。」

ビジュアルが並んだときのバランスも意識

取材に伺ったときに、ラバー素材のパンツがすごく印象的でした。ラバー素材の衣類というのがうまく想像できていなかったこともあります。当日のスタジオでは、ラバーの光沢がプラスチックのようにも感じられ、特殊メイクで再現されたボディの配線とも非常に相性バッチリで、とてもかっこよかったです!

今回のシューティングで一番大変だった
「モックス」の特殊メイク

── 「モックス」の特殊メイクについてお聞かせください。

快歩さん「一番大変なのが『モックス』。全身至るところ配線があって、タトゥーがある。左右の足、デザインがちょっと違うのでそこのバランス感とか、右足のタトゥーが絡んでくるところのバランスが結構こだわったところ。
ブーツとパンツのバランスもモデルさんご本人を見ないとわからないので、あらかじめ作ってきたものを現場で切ったりしながら、結構改造しましたね。」

今回のシューティングで一番大変だった「モックス」の特殊メイク

冒頭で掲載した、高橋さん作画のデザインをご覧になっていただければわかると思うのですが、本当にタトゥーや配線のようなデザインが随所に施されているんです。どうやって再現するんだろう…と思っていたフィクションが、快歩さんの手によって次々と実現されていく様子は非常に興味深いものがありました。実は、当日のスタイリングで一番時間を要したのが特殊メイク。丁寧に少しづつ作り込みがされています。

今回のシューティングで一番大変だった「モックス」の特殊メイク

衝撃、紫の「ボルトバット」

── 「モックス」モデルの武器についてお聞かせください。

快歩さん「ボルトがいっぱいついているんですが、意外とボルトにクセがある。パーツを組み合わせて、同じ見た目のものを作っていくことにこだわりました。」

高橋さん「本当の金属バットに加工していってるところがこだわりだったりとかしているので、質感、重さ含め各所各所にそういうこだわりポイントとリアルさを入れるように考えながら作っていました。」

衝撃、紫の「ボルトバット」

ポップな色合もあり楽しく拝見していたのですが、本物の金属バットを塗装したあとボルトを付けているとのこと。フィクションの小物でありながら、きちんと質量のあるアイテムを取り入れられています。

2人のギャングがスタジオに

プロフェッショナルの力を結集し作り上げられた、ギャングの姿がこちら。
ナイトシティを生きる彼らの温度を感じていただけるのではないでしょうか?

2人のギャングがスタジオに

「この2体、ゲームに採用してほしいですね(笑)」と高橋さん。世界観に沿った会心のクリエイティブが完成しました。

約1年を費やした企画、撮影を終えて

── 今のお気持ちをお聞かせください。

高橋さん「感無量です。結構準備期間が長くて、丁寧にやった分、チーム感が生まれて。満足の行く仕上がりになりました。」

── イメージどおりのものを作り上げることはできましたか?

高橋さん「モデルさんが着る、エイジングを入れることでよりリアリティが増す、設定のリアリティを作っていく。やっていくうちにヘアやメイクが完成して…、イメージ以上のものになったと思っています。
自分でも見ていて興奮したと言うか。(笑)
チームとしていい形で着地できたので、満足しています。」

『サイバーパンク 2077』
コラボアイテム

ゲームの世界観や主人公・V、ギャングチームをイメージしたアイテムなどが一挙に登場!

『サイバーパンク 2077』コラボアイテム

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プロフィール

スタイリスト 高橋 毅

武蔵野美術大学短期大学部卒業。
スタイリストとして数々のミュージシャンや俳優、広告を手掛ける他、近年では枠にとらわれず、CDジャケットやアパレルの広告などでクリエイティブ・ディレクターとしてビジュアル全般のディレクションを行うなど幅広く活躍。

代表作にJOJOの奇妙な冒険×資生堂、三浦大知 ツアー衣装、the dresscodes、舞台「ロッキー・ホラー・ショー」イメージビジュアルデザイン等

特殊造形師 快歩 kaiho

名古屋市立工芸高等学校デザイン科卒業。
特殊メイク、特殊造形を始め、アーティストMVのアートディレクションやグラフィック等を手掛ける。
映画、CM、ドラマ、舞台、広告、イベント、など様々なメディアに表現方法やジャンルを問わず活動中。

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