SuperGroupies × 天元突破グレンラガン
スペシャルメイキング特集

2018年1月11日更新!

『天元突破グレンラガン』特別シューティングの撮影現場にスパグル編集部が潜入!! 今回担当してくださったCreative direction & Stylingの高橋 毅さんとBeauty direction & Hair原田 忠さんにフォトセッションについてお話を伺ってきました!
さらに、メイキングムービーも大公開! アイテムと一緒にぜひお楽しみください☆

Creative direction & Styling 高橋 毅さん

「今日も朝からTV版の本編を見てさわやかな涙を流して現場に来ました(笑)」

———今回の特別シューティングのお話を聞いてどうでしたか?

今回もやりがいのある企画でとても嬉しく思っています。
お仕事がきっかけで「天元突破グレンラガン」を知り、初めて見ました。
その時はテレビ版を3往復見たのですが、見れば見るほどテーマが深く、いい作品だと何度も思いました。今日も朝からTV版の本編を見て、さわやかな涙を流してこの現場に来ました(笑)。

———今回のシューティング作品でこだわった点などお聞かせください。

ただ単にコスプレをするというわけではなく、3次元にした時に違和感がないよう、コスチュームや小物に自分なりの解釈を入れました。

———違和感とは具体的に?

アイテムそれぞれが、現実世界のセレクトショップに置いてあっても違和感がないということですね。アニメーションにどうリアリティを持たせるか、そこへさらにファッションという力を追加して、今回の衣装や小物を成立させました。
例えば、ヨーコのブラトップやブーツカバーなどは既存のものではなく、今回自作でリメイクしたものを使用しています。ヨーコはストーリーが進むにつれて成長していきますが、物語序盤のヨーコも成長したヨーコも身につけられるものにしたいと考えたからです。逆にカミナのサングラスは、キーアイテムだからこそアニメに登場しているものをそのまま平面な形で再現しています。アニメの世界観であるエッジなところや繊細なところを壊したくなかったためです。平面なサングラスなので実際に着用はできないですがそれもある意味のリアリティだと考えています。

「ファッションという解釈を加え、ひとつの作品として制作しました」

———今回の企画で一番大変だったこととかはありますか?

特に苦労したことはなかったです。
スタイリングしていて、とても楽しかったです。
強いてあげるのであれば、アニメの世界をどう解釈して、現実の世界に落とし込むべきかという考えることに一番力を注ぎました。
例えばカミナのボトムスはラムレザーを使用しています。カミナが実際に生きていたらこんな風にボロボロになるだろうなというような使用感を出したかったからです。裾部分にはあえて手を加えずにレザー特有の切りっぱなしの素材をそのまま使いました。
また、脚の付け根から膝までがかなり細く、膝から裾までが一気に広がる極端なラインにしました。作品特有の躍動感を表現するためにリアルクローズには無い大げさなシルエットを採用しています。

———まさにクリエイティビティとリアリティの融合されたコラボレーションなんですね

そうですね。ただアニメキャラクターを3次元に再現するだけで終わらせたくなかったです。
ファッションという解釈を加えて、ひとつの作品として制作しました。
着用モデルの選定についても原作のアニメとは別軸で捉えてほしかったため、
匿名性やファッション性が前面にでるようにあえて海外の方をモデルとして起用しています。原作と比較して「ここが違う」という間違い探しにならないようにという意図があります。

———素材感やラインにこだわったアイテムに、よりファッション性を持たせるためのモデル起用だったんですね。

そうですね。他にも本革を使用し、素材感にこだわった部分は3次元を。アニメチックなラインは2次元を。そういったバランスでどちらの世界観も尊重させた作品になりました。

———当店のアイテムを使用した私服バージョンのスタイリングもしていただきましたが、テーマなどありましたらお聞かせください。

カミナの私服も、ヨーコの私服もどちらも「身近」がテーマです。
カミナの方は、もしこの世界にカミナが生きていて、戦いに身を投じず、そして日本にいたら、こんな服装をしていただろうなというイメージをスタイリングしました。
シンプルなアイテムなので、トレンドっぽさを入れるためにジョガーパンツを合わせ、ストリート感を加えました。
ヨーコの方も同じで、ストリート感のあるコーディネートにしました。裏原宿をヨーコが歩いていても違和感のないようなリアルクローズ感を意識しました。

———高橋さん、お話ありがとうございました!

Beauty direction & Hair 原田 忠さん

「絵的にも、フォルム的にも、デフォルメされた世界観にどこまで、ヘアメイクを寄せるべきか考えました」

———今回のシューティングのお話を聞いてどうでしたか?

『天元突破グレンラガン』は作品自体がデフォルメされたような動きのある絵だったので、絵的にもフォルム的にもデフォルメされた世界観にどこまで、ヘアメイクを寄せるべきかをまず考えました。
もちろんアニメの世界観に寄せて、毛束感を太くし、メイクもアニメに寄せることはできるのですが、そうなるとどうしてもコスプレ感が出てしまうので、そうではなく、カミナとヨーコが実際の人間になったらというリアルを感じてもらえる仕上がりを意識しました。

———今回のヘアメイクでこだわった点を教えてください。

色味はすごくこだわりました。カミナのキーカラーであるブルー。そのブルーのヘアカラーも奥行きや立体感を持たせるために、2回染めています。髪色を抜いた後に、一度目はアルカリカラーでブルーに、その上からもヘアマニキュアでさらにブルーを重ね、根元から毛先へいくにつれグラデーションを作りました。色味の違うブルーが織りなす奥行きと動きのあるカミナヘアに仕上げました。
ヨーコも同じように、カラーリングに関してはとてもこだわりました。他にもどう動きを出すかというところでは、ヨーコのウィッグには細かいワッフルをかけています。束感を強調して、ボリュームを出すとアニメの世界観に寄りすぎてしまうので、やりすぎずギリギリのところを見極めながら、オシャレなバランスを作りました。

———今回大変だったことなどはありますか?

カミナのタトゥーシールですかね。
キャラクターの資料を見ながら、PCで作成しました。
肌につけると色がぐっと沈むのでそういった色味や、人間の体の曲線などを計算して作りました。描くこともできるのですが、色の深みやリアルっぽさはタトゥーシールの方が出るので、大変でしたが今回はシールを選択しました。
特に思っていたよりもサイズがフィットせず苦戦しましたが、仕上がっていくにつれ形になっていく過程がすごく楽しかったです。

———いい意味でアニメっぽさがないというか、リアルな「天元突破グレンラガン」が再現されていますね

すごく細かいところなのですが、より自然な風合いを出すため、生え際にメッシュが入っているウィッグを選んでいます。そういったこだわりが、リアルに近づけるためのポイントです。

———計算に計算を重ねたからこそ生まれたリアル感なのですね!

そうですね。今回カミナもヨーコもですが、キーカラーがそれぞれハッキリとした「青」であり「赤」なので、そこを生かすためにメイクでは、あえて人間の持つ血色感をつぶして、色味を抑え。髪色のキーカラーを主役にしました。
眉もそれぞれの色のカラーマスカラで染め、ヨーコにいたっては、NYで買った赤のメタリックネイルチップを使用しています。武器やかんざしなど、金属質な小物が多いので、普通の赤ではなくメタリックで、全体の雰囲気を出しました。

———ひとつひとつのこだわりが、今回の作品を作りあげたのですね。

アニメの世界観に引っ張られすぎず、衣装などの全体の雰囲気なども考慮し、どれもバランスを意識した作品になりました。本当に今回の特別シューティング楽しかったです。

———原田さん、お話ありがとうございました!

©GAINAX・中島かずき/アニプレックス・KONAMI・テレビ東京・電通

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