『東方Project』
古明地さとり&こいしを描き下ろし!
イラストレーター・syuri22さん
インタビュー
『東方Project』古明地姉妹の新コラボアイテム登場!
地霊殿に住まうさとりとこいしの2人を描いてくださったのは、イラストレーターsyuri22さん。
このブログページでは、イラストレーターとしてご活躍中のsyuri22さんのインタビューをお届け。
今回のコラボイラストの作成時のエピソードや、日々の制作についてのお話を伺います!
注目ブログ記事
syuri22さんプロフィール
フリーランスのイラストレーターとしてご活躍中。
ソーシャルゲームのイラストレーションやキャラクターデザイン、ミュージックビデオ制作などで活動中。企業やVtuber関連のイラスト制作の傍ら、自身の同人作品の発表にも注力。
うるうると光を湛えた大きな瞳、体温を感じる赤く染まった頬…見つめあえば心臓を射貫かれること間違いなし。透明感あふれる肌の質感や影と光の塗り重ねがつややかな髪に幅広い着彩スキルをみることができる。女性キャラクターの豊かな曲線美を支える線のクオリティは言わずもがな。
描き下ろしイラストを拝見!
syuri22さんに描き下ろしいただいた『東方Project』古明地さとり、古明地こいしのイラストがこちら!
姉妹それぞれの個性が感じられるイラストをじっくり拝見…。
スタッフ独断!
イラスト大注目ポイント
POINT 1
おだやかなさとりの表情
地霊殿の主であり、多くのペットたちと暮らすさとり。
皆を見守るやさしさが垣間見えるおだやかな表情がいとおしい…。
POINT 2
こいしは幻想郷を自由気ままにひとり行く
今にもひょいっと山を駆け上がって行きそうなこいしの姿。
ショートパンツから伸びる健康的な足と、第三の目から伸びる触手、魅力的です。
POINT 3
第三の目や触手も再現したコラボアイテム
コラボバッグ、腕時計の作画ありがとうございます!
レースアップのコードなど、複雑なデザインを丁寧に表現していただいています。
魅力たっぷりのイラストが
生まれる秘密は?
思わず目を奪われてしまう…すさまじい引力のイラストの発表を続けるsyuri22さん。
今回ご厚意でメールインタビューにお答えいただくことができました。
SuperGroupiesのアイテムを身に着けたさとり&こいし描き下ろしイラストについてや、日頃のイラスト作成のご様子、お仕事時のご様子などもお伺いさせていただきました。
古明地さとり&こいし
イラストについて
意外や意外、古明地姉妹メインのイラストを2人セットの形でしっかり描いたことがなかったので、ご機会をいただけて光栄です!
数か月かけて段階的に進行していったため正確な時間は分かりませんが、
本制作は細かいやりとりが多く、2キャラ合わせてラフから納品までだいたい5〜6日程度かかっているものと思われます。
自分は平均1〜4日で1枚をラフから完成に持っていくことが多いので、今回は時間がかかっている方です。
髪色ですかね。
さとりの髪色は印刷で濁りやすい色なので、印刷物にも綺麗に出ていたらいいなぁと思います。
かなり細かくご希望があったため、イメージをすり合わせる際に多少苦戦しました。
自身作の○○を眺めて士気をUP!?
日頃のお仕事の様子をのぞき見!
Windowsディスプレイ3台横並びで使用しています。
作画はWacomさんのCintiq 22HDを数年使用。ソフトはメインがClip StudioでサブがPhotoshop。
椅子はハーマンミラー社のセイルチェアを数年使ってます。試座した際、同社の有名なアーロンより下位モデルの方が自分は座りやすかったのでセイルにしたんですが、この話をすると方々からアーロンに替えろと言われるのでそろそろ替え時かなとは思ってます(笑)。
便利グッズ…文字打つ用のキーボードの他にショートカット用の小さいキーボードを使ってます。ボタンとか左手デバイスだと自分には足りないので。
あとiPad Proを外出時の事務作業・ちょっとした作画などに重宝してます。時々4台目のディスプレイとして資料閲覧に使います。iPadでの作画はProcreateをメインで使ってます。
好きなVtuberさんの配信ですかね…それと壁に貼ってある自分で描いた豊聡耳神子を眺めて日頃の士気を高めます(笑)。
そこに飲み物と小腹を満たすおやつがあれば上々です。
さっきも挙げましたが、もっぱらVtuberさんの長時間配信です。
また、テンションをあげたい時は歌入りの曲を聴きます。制作するものに対応した楽曲がある時はその曲を聴いたりします。イメージが膨らみます
漫画のネームなど頭を使う作業や、疲れている時の作業には環境音をよく流します。
好きな環境音は川、滝、豪雨、焚き火、水中音…滝は川の滝と大瀑布を気分で使い分けるくらい重宝します!気持ちいいんですよね~。
何度あとから見返しても「いい絵だな」
と思えるように
syuri22さんの今までとこれから
好きな作家さんは…それこそたくさんいらっしゃるのですが、特別尊敬している方の名をあげるなら
吉成曜先生(アニメーター・イラストレーター)、京都アニメーション様、 今野緒雪先生(小説家)、森山大輔先生(漫画家)です。
あと今回でいえばやはり一番大事なのはZUNさんですよね。
自分は積み重ねた「こういうのがすき」を出せる形で放出している、といった感じで今の画風があるので、名を上げて作品や作家さんを限定できません。
色々な時期にたくさんの作品から一滴ずつ何らか影響を受けてきたとは思います。好きなものとなりたいものは違ったりするし、なれるものもまた違うので、なるようになるって感じで今がありますかね…。
絵柄というか、キャラクターや世界観を創造する上で作風や趣向性の影響を受けたのは、先も上げた今野先生の「マリア様がみてる」とコーエー様の「真・三國無双シリーズ」切欠にのめり込んだ三国志の世界観かなと思います。
顔と手の表情、個々の質感、色彩や空気感…イラストの大体全ての部分において拘りポイントはあります。
表現として使わない、というものはございますか?
条件さえ見合えば、発注をいただいたものは概ね何でも描きます。
趣味のお絵描きの場合は、特に好きなものから優先度が高くそれ以外徐々に優先度下がっていく感じです。
表現として使わないものはあくまで物によりますが、女の子に危害を加える(特に顔)は美学に反する時があるのでなるべくやりません。女の顔を殴るやつは許さない派です(笑)。
単純に痛いのを見るとお腹が気持ち悪くなるから…という理由もあります。
ただし自傷行為は好ましいものもあるし、汚しはエロチシズム的にとても美しいと思うので好きです。
楽しく描く、とかですかね…。
生み出したものはなるべく、何度あとから見返しても「この絵いい絵だな〜」と思える作品になるように努めてはいます。
向上心でしょうか。自分の作品は好きであれ、しかし技術はまだまだ、と常に自戒する心持ちでいます。
自分の作ったものの良い所とダメな所を常に客観しています。より満足感のある作品を将来作るために、まだ自分はもう少し進めるだろうと思ってるうちはこの考え方でいくと思います。
ただこれ、後退したり迷ったりする一因にもなるので一概にスキルアップするといえない不器用な考え方です。でも自分の性には合ってるので自分はこれでいいという感じです。
「現状できる最善を以て適当を尽くす」
この場合の「適当」は悪いほうの意味ではなく、条件・要求などに上手くはまっていて、ふさわしいこと、ほどよいことなどの意の「適当」。
この意味での適当って言葉はすごくカッコ良いので、自分は好きな言葉です。
まさに2022年はsyuri22さんYEAR!
今後のさらなるご活躍を応援しております!
お忙しい中インタビューにお答えいただきありがとうございました。